2011年ご報告①

August 28, 2011
2011年 発表会  ホシナ音楽教室

 
2月末に行われた発表会の報告です。

レッツ!チャレンジ♪  2月28日

これが今年の発表会の目的でした。
【準備編】
●会場選び
毎年一緒に発表会をやっている友人の先生から、会場とりの連絡があったのでは一年近く前。
一緒といっても陽子は午前中まるまる使えるので、単独発表会ではあります。

セミナー後のランチでも発表会の話題はよく出ます。
なかなか会場が取れなくて大変という意見も・・・

今年は、近隣のショッピングモールの中にあるイベントルームで発表会をやってみないか?
そんな新アイディアが急浮上。
もともと新しいことが好きな陽子は、なるほど~これはやってみる価値ありとGOサイン。

でもメリット、デメリットは冷静に分析しないとです。

メリット・・・駐車場完備、みんな買い物で行き慣れている、お客さんを誘いやすい(これヒット!!)
       白いグランドピアノでロマンチック♪
デメリット・・・会場ランク下がる、ピアノのランク下がる、音響(反響板なし、空調の音が気になる)、客席の椅子が設置式、ステージがない、PA全部自己負担

など、分析してみるとデメリットが大きくのしかかってきました。(あ~~~)

陽子の課題・・・この会場で成功を得るには、会費据え置きで、会場ランク下がったと思われないためのアイディアが必要

解決案1・・・会場費が安く済んだ経費を利用し、ビジュアル的にグレードアップしては?普段ホールでできないことをしてみるチャンス。

一度やってみたかったバルーンアートで会場を飾るというアイディアを提案。
会場コストを抑えた代わりに経費が捻出できる!
まさに、今回の会場でこそできるグットアイディア。

解決案2・・・あえて、会場ランク低いけど、来てもらった生徒さん関係者、友だちに納得してもらえるような、生徒さん一人一人を輝かせる(これ陽子のミッション!!)内容にしたらどうか?

この頃はまだ漠然としていましたが、(毎年やっている)生徒さんが運営の係でも活躍している様子をみせる。

そして、ここで今回の目的 レッツチャレンジ!!が、陽子の頭の中で構築され始めました。

これまでは、私の発表会では、ほぼ一人ソロ1曲アンサンブル1曲という構成でずっと来ていました。今回これを打ち破る!!
陽子は、煮詰まった時、敢えて今までのやり方を一回捨て、白紙になって考えることにしています。
前のやり方に敢えてこだわらない。
すると、自分の中で視点が広がり、新たなアイディアが出てくる。
【枠を外す】ですね。

もしも、全員に3~4曲弾かせたら?
ピティナ全国に行けば、3~4曲弾かなきゃいけない。
まだまだそういう経験を生徒に与えられていない・・・
じゃあ、そういう経験させては?
まさに、頭に電球がパッとつきました!
これなら会場ランク下がったけど、生徒の演奏目標は上がるし、何より経験値大!

名付けてまさに レッツ!チャレンジ♪

9月から選曲が始まりました。
ソナチネ全楽章
ブルクミュ―ラ―3曲セット
そんなところから9月~2月にコンクールチャレンジする子もかなりいたので、うまくコンクール曲と組み合わせたりと・・・

そんなこんなで、発表会開催計画が始まりました。

*******************
●構成&プログラム

会場打ち合わせやバルーン業者との打ち合わせ、プログラム作成と1月になると慌ただしく、準備が始まりました。

ここで、もう一つ課題が・・・ざっと決まった曲目を時間計測すると一人長い子は7分弱。
プログラム数は、29

う~~ん。予測していたけどかなりの時間数になる。
飽きちゃうよね。

そこで、
1部、2部、3部に分け各部の演奏時間を50分程度にする。

演奏をする部と手伝いをする部、昼食(ショッピングモールなのでお店はいっぱい)をとる部に分かれれば、
生徒も飽きず、お客さんも生徒の出る部だけ来れば、飽きずに聞いてもらえるのでは?

この思惑はある意味成功し、ある意味はずれました(笑)

**********************
【当日編】
●どうなる?セッティング?

バルーンアートの設置で8時集合でした。が、初めて入るショッピングモールの搬入。厳重チェックで慣れない私たちは入るのに30分もかかってしまいました。(きゃ~~~)

慣れない中、時間との勝負。会場セッティングはやはり慣れていない。これが大きな要因でした。慣れていたらぱっぱと行動できるのにな~~(この会場でも数回やっていけばうまくいくだろうな~そんなことが頭をよぎりました)

でも素敵なバルーンアートが出来上がりました。これには陽子、大満足。
集合した生徒さん、保護者の方も感嘆の声!!よしよし!

でも時間を多めに取ってあったので、ぴったり終わり、生徒さんへの指示へ・・・
それぞれの役割を確認しました。みんな張り切っていて、真剣に自分が何をしなければいけないのか、考えている様子。不安な子はしょっちゅう私に、確認してきます。

軽音ででる中学生女子のリハも終わり、いよいよスタートです。
会場のお客さんの入りも、満員で、追加のいすをどんどん出すことに・・・盛り上がってきました。

1部スタート。
さあ始まります!

10人のステージを私はほぼ客席で聞けました。
時折、舞台袖に行き、指示を数回出しただけ・・・
何とも楽な発表会です。

2部は小6と中学生。
中学生はテスト中、また合唱コンの伴奏と並行しながら、出てくれました。
中3になったら受験準備。ピアノも卒業、まさに卒業演奏です。
小学生のように3曲弾くことは無理。1曲でも、大変な子もいました。
でも出たい!その気持ちが私はうれしかったです!!
一般のお客さんには伝わらないかもしれないけど、在籍の生徒さんの保護者には事前に中学生の様子を伝え、温かく見守ってもらいたいと伝えました。
実際止まってしまった子も、怪しくなった子もいました。でも拍手はそれはそれは温かいものでした。

この子たちは軽音のバンド演奏も披露してくれました。
私たちは音楽が好きなんだ~~
という思いがビシビシ伝わってきました。
きっとこれを聞いた他の生徒はいい刺激を受けたでしょう。

他の子の演奏については、ソナチネ全楽章弾かせた子が多かったのですが、
やはり3楽章になるとテクニック的にもやや難しくなることと、
集中力が切れ始めるのとで、レッスン中から崩れることが多いな~と感じていました。
でも、そういう体験をさせておきたいと思いました。
リハーサルで初めて う~~ん。長い・・・とどの子も感じたようでした。
これが大事大事。
この経験はこれからのステージにきっと活かされると思います。
そんなメールも事前に保護者の方にお伝えしておきました。

さて、係の方も、思考錯誤を重ねましたが、結果いいように落ち着きました。
4年はセッテイング(足台、椅子、補助ペダル)これは、姿勢(足の高さ)を意識させるのにいいと思いました。
うっかりすると自分にあっていない状態で弾く子がいるので・・・係を通して、自分の足の高さにも意識が行くでしょう。

5年~6年は司会&進行
これはいろんな意味で子ども達を成長させる体験だな~といつも感じています。
例えば、限られた時間の中で、効率よく行動するには?

またチームプレイ。並行していろんな係の子が動く。連携の妙。
またフォローし合うなどで連帯感も・・

結果、受動的に出るステージを違って自分たちでマネイジメントしている感が強まり、
自信や積極性も出てくると思いました。

さてさてここで小3以下は何をさせるか?
・・・というのがギリギリまで、出てこなくても迷ったことです。
でもありました!うってつけの役が。

数年前から、発表会でコンクールのチャレンジ表彰を始めました。
この意図は、コンク-ルはチャレンジ精神を養う。
結果でなくて挑戦することで成長させたいという私の教室のコンセプトからきています。
コンクールで結果が出せた子は、まさにそこでご褒美を受け取るわけですが、
頑張っても結果が出せないことはあります。
するとその子はご褒美がもらえません。もちろんフォローは万全をめざしていますが。
チャレンジしたことそのものを讃えたいと5回表彰、10回表彰と区切りのいいところで表彰しています。

戻ります。
これをまだコンクールにこれからチャレンジという低学年の子にプレゼンテ―ターの役をやらせたら?
とふと思い立ち
賞状と記念品を持って行くペアを決めました。
当日、これは何ともほのぼのとしてよかったです。
特に低学年はドレスアップしてくれているので、ビジュアル的にもバッチリ!

●こんなエピソードが・・・
今回、長男も発表会にコンクールのリハーサルを兼ねて相方のKくんと参加(友情出演)
コンクールチャレンジ回数を計測すると生徒内では最高は20回。
長男はなんと30回。へ~~
積り積ったな~と感慨にふけりました。

でも、最近ちょっとはすに構えはじめていたので、みんなの前で表彰されるのなんか嫌かも?
と勝手に解釈。
生徒さんだけでいいかな~と思っていましたが、
一応聞いてみようと、
表彰されるのどうする?やめる?と聞くと
どっちでもいい。(これはサポーターの長男には受容とみていいのです)

なんだ~嫌じゃないんだ~。
承認てやっぱうれしいんだな・・・

そこで本番、あえて一番小さい年長さんの子に、プレゼンテ―ターをお願いしました。
フランス人形のようなお姫様ドレスで、また長男と身長差がすごくて、なんともほのぼのとしたシーンで一番の見せ場だったかも??

そんなこんなで無事終了。
演奏はどの子も集中して弾き切ったという印象でした。
はっきりいって背伸びさせました。
でもそこを目指したことで成長出来たなと感じました。
関係者の皆様ありがとうございました。

最後に保護者の方からの感想をまとめて掲載します。

●ショッピングモール内での会場について
断トツのご意見
・友達を誘いやすかった。
・学校の先生、友人家族などいつにも増して聞きに来てくれよかった。

*ホールと比べてかなり心配しましたが、大好評だったようです。
お客様こんなに入るとは思いませんでした

●バルーンアートについて

断トツのご意見
・かわいい、華やかなど大変良かったとのご意見、ないとさびしいとまで・・・

*こちらも大好評!毎年はできませんが、こちらのホールを使う際には考えたいと思いました。

●演奏時間

断トツのご意見
・経験として長く弾かせてもらいよかった。
・聞く方も知り合いがあっという間に終わったのでは悲しいが、聞きごたえあった。

*と、こちらも賛成派が圧倒的に多かったです。
参考までにかなり少数派ご意見でしたが、子どもの集中力が切れてしまう。
小さい子はもっと短めでもという意見もありました。
時間をとるか、経験をとるか一長一短です。という方も。陽子も同じ思いでした。

●お客さん
・バルーン好評だった
・ほのぼのとしてアットホームな印象があった
・レベル高いと言ってもらえた!(喜)
・ステージがフラットだったため、後ろだと見にくかった
・モ―ルが広すぎて、会場がわかりにくかった。地図が欲しかった。

*思わぬお客さんの入りだったため、想定外の事ありましたが、よい参考にさせていただきます。

●演奏の部、係の部、休憩の部と作ったことについて
これが一番意外なご意見をもらいました。

お昼がうまくとれなかった。
みんなの演奏が聴けず残念だった。
係の子が頑張っていてよかった。
お昼に行ったが、どこも混んでいて慌てた。

*驚きだったのは、飽きないためにわざと外に出ていい時間(お昼)を作りましたが、お昼よりも
生徒さん同士、演奏を聴き会いたいという思いが強いということがわかり、素直にうれしく感じました。
中にはおにぎりを休憩時間に食べ、3部通して聞いてくれた子もいました。
仲間意識が育っていたんだと実感しました。

まだまだ書けばきりがありませんが、ざっと報告させていただきます。