2007年ご報告

2007年ご報告
成 果

2007年  ピティナコンペ
B級 本選  K.Nちゃん(4年)
連弾初級B本選   S&Hペアー
連弾初級B本選   H&Nペアー
カワイ音楽コンクール
Bコース本選  K.Hくん(5年)
子供コンクール
入選  K.Hくん(3年)
S.Tちゃん(2年)
連弾Bコース入選  K&Yペアー
K&Kペアー
耕心館
優秀賞(本選進出) K.Nちゃん(2年)
Y.Sちゃん(3年)
M. Wちゃん(3年)
K.Hくん(5年)
ヤングピアニストコンサート出演
K.Hくん(3年)
N.Kちゃん(4年)
K.Hくん(5年)
H&Nペアー
グレード 2007年度 合格数
13級 9名   12級 6名    11級 4名
10級 2名    9級 2名     7級 2名
 5級 1名

2007年 発表会

 10月13日

無事、今年の発表会が終わりました。
毎年やっていることなので、その報告はいいと思ったのですが。今年はちょっと違う・・・
今までと今年の違いを、自分なりにここに記録しておきます。

今までは、ソロ1曲と電子楽器を使った5~6名アンサンブルをしていた。
これはこれで、生徒はソロも弾けるし、アンサンブルで違ったことも出来るし。ソロは純クラシック。アンサンブルは流行のJーPOP。
別に不評だったわけじゃないのでかえることもなかった。生徒はすごくこのアンサンブルをやるのを楽しみにしていた。
が・・・

昨今、生徒の様子が変わってきた。
アンサンブルするにはそのメンバー6名が最低でも週に1回集まらなくてはならない。
ところが高学年が増え、田舎の青梅でも塾通いが増え始め、集合枠が取れなくなってきた。
こうなっては、無理してスケジュール組んでまでは、危険。
(後で知ったのだが、今年は会場のPAの人が総入れ替わり。勝手がまだわからないということで、アンサンブルやらなくてよかった。と後で言われた。運がいい)
しかも今年はピティナに多く参加。
通常よりも準備期間が少ない!
う~~~頭をひねる。

とりあえずソロの曲はみんな決まった。
全員、例年2ステージ出てきたこともあって、やはりソロ1曲とはさみしい。
とりあえず、連弾を募集。何組かそろう。でも組めない子もいたりで、そういう子はもう1曲弾くことに。

時間大丈夫かな・・・ふと頭をよぎる。
私の発表会は何人かの先生と組んで、1日の中に3つの発表会を組む。
人数の多い陽子は毎年、午前中丸々いただける。
が、10時開始にしても、1時には終了したい。次の先生に渡さないと。
そう・・・時間は、限られている。

ふたを開けたら、今年は32名参加。
ソロと連弾、ほとんどはソロ2曲。
これは時間管理をしないと。
そんなんでスタートした発表会。
曲選び終了、約60曲。
う~ん。多い。3時間で終わるか???

やっている本人はいいが、お客さんは飽きるだろうな。とくに弟妹や友達。
今年は華やかなJーPOPないし。
悩む・・・

お客さんが楽しめるステージ。
これを今年のコンセプトにしよう!
そう、思いついてから
いろいろなアイディアをだし、
あ~でもない。こ~でもない。

最終的に決まったのは、演奏以外での見せ場をたくさん作ろうというもの。

ここからはマイコーチとのセッションでアイディア爆発!!

チーム ヨウコ プロダクションを結成。
すべてのスタッフを子供(4年以上)にさせ、仕事の様子もみせちゃおうということに。
ご丁寧にスタッフ名まで考えた。(ハンドルネームみたいに)
自分が出演する部以外の係りを担当してもらった。

まずはナレーション。すべての曲を作曲家の年代順に並べ、間にストーリーや作曲家のエピソードを挿入。
NHKのドキュメンタリー番組風にした。
題して、音楽大紀行 2007 スペシャル 一部、二部、三部と分け、それぞれに2名ずつナレーション係りを決めた。

次はタイムキーパー。今回時間管理は大きな成功の要素。何回も教室でナレーション入れてのリハーサル。
その度にタイムキーパーに時間計測してもらった。
もちろん当日も。
(結果、 バッチリ時間通り。かえってスムーズに行った部もあって、余裕さえ・・・)

レセプション。(受付係)プログラム渡したりと。
イベントの案内などしてもらった。
ちょっときどって受付嬢っぽく。

ヒットは!AD
(この名前、えらくみんな気にいってた)
まあ、連弾のいすだし、いすの上げ下げ、足台の設置、雑用係なのだが。
毎年、陽子がせっせとやっていたのだが、これを子供たちにやらせてみようと思いたった。
4年生以上は自分でやるにして、3年生以下の子のときに。
ピティナの影響で、足台への意識、姿勢への意識が上がり、マイ足台をみんな作ってもらった。
ジャストサイズの自分の足台。
それの出し入れをADに頼んだ。

これがなぜだか子供たち、はりきってやってくれた。
一部ごと、3~4名で相談しあいながら、あなたはいすの上げ下げね。私は足台持っていくからと・・・私はまったくノータッチ。楽~~~
ADとかかれたスタッフバッチも作り、ぽい格好(黒のTシャツにジーンズ)で、みんな一生懸命。
そうした一生懸命の姿勢はちゃんと人々に届く・・・

チーム ヨウコのメンバー、なかなかやるじゃん!!

で、もう一つ仕掛けを用意しました。
年代別に作曲者を並べてみると、現代の部日本の作曲家が多いのに気づき、3部は日本の作曲家シリーズに。
そして、ちょっと前に多喜靖美先生のストーリー仕立てのコンサート作りの講座に参加。
これだ!!!とひらめき、
プログラムをしばし眺め。
思いついたのは、かぐや姫。

ストーリーを当てはめていくと・・・
お!こりゃ~いける!てな具合で、
3部はかぐや姫のおはなしでいくことに。

結果
ふ、ふ、ふ。
お客さんを泣かしました!
これって大成功??

これは子供たちの演技力がよかったから!
無事に終わってなにより。

陽子自身もめちゃ楽しかった!
なんでだろう~
みんなと一緒に発表会を作ったって感じ。
これかも!!
そして、なんかへんなプレシャーが今年はなかった。
なぜ??

重要なキーワード。

陽子は今回の発表会ですごいものを手放しました。
それは、演奏技術や出来といったもの。
本来、発表会の目的となるようなものです。
毎年、出来が悪い生徒(言い方変でごめんなさい)がいると私まで落ち込みます。評価という壁から抜け出れない自分がいました。
でも!
コーチングセッションでこの答えが出たときは自分でもビックリ。
だってね。普通できませんよ。
生徒の出来を手放すなんて!
なのであえて挑戦。大きな賭けでした!
そのことで自分がどんなあおりを食らうか!!

でも視点をずらし、お客さんに楽しんでもらう、演奏だけじゃなく、子供たちがいきいきと輝いている姿をみてもらう。ということに焦点を当てた結果。

そこで手に入れたものは、今までの私の発表会では手に入らなかったもの。

周りの感動参加者のやる気
一緒に発表会を使ったという共感・・・といったキーワードとなって手に入れることが出来ました。

終了後、一斉メールで感謝とねぎらいを。
帰ってきたメールからは

3時間、ぜんぜんあきませんでした。
ストーリー、構成の展開がおもしろくって引き込まれた。
子供たちの姿見ていてあきなかった。
子供がすごい張り切ってよかった。
あっという間だった。
構成が素晴らしく楽しかった。
係りを通じて友達と仲良くなれてよかった。
楽しくて子供が興奮していました。
せっせと働いている子に感動し、みんな楽しそうで、見ていて
飽きない発表会でした。
自分たちの発表会という意識が持てたようでした。
こんな発表会もあるんだと感心しました。
子供たちの連携プレーに目を見張りました。
子供が今までで一番楽しかった発表会だと言ってました。来年はナレーションできるかも~と今からわくわくしてます。
お姉さんたちがお手伝いがんばっているのが好感もてました。
大きくなったら今度はするほう。今からあこがれている様子です。今後も続けてほしいです。
来ていた祖母が感激してました。

などなど。あったかメールいただき、このことを高学年のみんなに伝えました。
ほんとみんなありがとう!
この成功はみんなのおかげだよ!!!