山本 美芽先生によるインタビュー
ピアノの先生は、同僚や上司など、迷ったときに相談できる人がいません。 |
ちょうど7・8・9月、コンクールに生徒を出場させる期間にセッションを受けていました。
保科先生には、ICレコーダーに録音した生徒の演奏を電話でお聞かせして、
これまで自分の引き出しにはなかった指導法もいくつも教えていただきました。
たとえば、指がまわっていない生徒さんには、
ゆっくりの練習だけでなく、速いインテンポでの練習、両方を行うことで、短期間に仕上がります。
アウフタクトの感じ方や、メヌエットの優雅なテンポ感など、
音楽的な作り方についても大きな学びがありました。
コンクールには生徒がふたり出場して、ひとりが入賞することができました。
もちろん短期間でできることには限りがありますが、いま生徒が持っている力については、
すべて引き出せたと感じています。
これがコーチングの力なのでしょうね。
最近は、練習してこない子への対応で、どうやったら練習できるのか、じっくり話し合ってみました。
「今週忙しかった?」「疲れてた?」など、あれこれ質問してみたら、
「練習しようと思ったら、お母さんにご飯よ、といわれて練習できなかった」
「ご飯の前、5時半からだったら練習できる」ということを生徒が自分から言ってくれたのです。
この子は練習してくるのは難しいとあきらめてしまうのではなく、できる可能性があったと気づくことができました。
まだ練習するようになるところまではいっていませんが、こうした会話が生徒とできるようになった、
そのことも、保科先生のセッションを受けた成果だと感じています。