ピアニスト ミハイルプレトニヨフ

衝撃のコンサートでした。

毎回、来日されるたびに聞きに行っているのですが、

もはや、追っかけ・・・

地方興行までついていきたい・・・

そんな大好きなピアニスト、ミハイル・プレトニヨフさま。

そんな彼の十八番のオールラフマニノフ。

や、やばい!

こ、これは!

と、バッチリ準備してチケット準備。

あわよくば、お姿がバッチリ拝見できる前の方をと、所望しましたが、

まさかの後部列。

なんか、今回ライバルいっぱいいたみたい・・・

それでも、ちゃんとお席ゲットでき、

長々お待ち申しておりました。

その間、場つなぎで聞いていたのはグリーグのナンバー

CDです。

これも良かったです。

 10月17日浜離宮朝日ホール

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やっぱ・・・

完売だったんだ。

そして、本日のプログラムを確認。

今するか?爆

いや、はっきり言ってプログラムなんでもいい!

プレ様がピアノ弾いてくれるんなら!

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というわけで

個人的に気なったナンバー・・・

ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 鐘

鐘・・・真央ちゃんがスケートで滑ってえらい有名になった曲

うちの息子も苦労したけど、弾いたなぁ。

 

そして、

エレジー、道化師

この辺りもいいね。

ラフマニノフ 前奏曲 ト短調 OP23-5

プレリュード23−5は音大時代発表会で弾いたからめちゃ思い出にある。

あとは、

ソナタだね。

というわけで、

いつものように、出て行かれて、

座るとすぐにお弾きになるから、

聴衆もよくわかっているようで、

拍手、さっと引きました。

おおおお!

玄人聴衆??

よくわかっていらっしゃる!

それで、衝撃の演奏が始まったわけですよ。

多くと語る前に→多くを語るんかいっ!

ちょっと昔話を・・・

ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 鐘

かの有名なラフマニノフの鐘ですが、

私がこの曲に出会ったのは、高校生の頃。

そして、初めてお開きしたプレ様。

そのコンサートの中で聞いたのでした。

いやぁぁぁ。

めちゃインパクトありました。

今思えば、

ラフマニノフだったからか?

プレ様だったからか?

わかりませんが、

最強コンビに完全のノックアウト。

しばらく熱にほだされたように

楽譜を買って遊びびいたりしておりました。

そん時からで、プレ様のファンになってしまったのは。

もうかれこれ30年以上も前・・・

でも、今改めて円熟味を増したプレ様の演奏と、

チャイコフスキーコンクールで優勝なさったばかりの演奏は

「鐘」に関して全く違いました。

以前の演奏は、教科書通りの非の打ち所のない演奏。

で、今回の演奏は、

重低音の鐘が、ガランガラン響き渡り・・・そう、ヨーロッパの鐘の音のよう

高音部の鐘の音は、はるか遠くでしかも、こんなソフトな音、

ピアノ出るんかい??

いや出せるんかい??

SHIGERU KAWAI グッジョブ!でした。

※SHIGERU KAWAI とプレ様についてはまた一記事かけてしまいそうなエピソードがいっぱいなのですが。

プレ様のp、pp、ppp、についてはもうすごい打鍵のコントロール感でありえない音量を出してくださるのですが、

いつもはシーンとなった会場に、

小さいんだけれど、

でも明快な響きで、

聴くものをひきつけちゃうんだけれども、

今回のpは違いました。

ソフト!

ピアノに優しく触れているような

撫でているような

ちょっと色っぽい言い方をするなら

愛撫です。

愛撫!

愛撫って言葉がぴったりなpでございました。

ああっ

ピアノになりたい。

SHIGERU KAWAI になりたい。

あんな優しく撫でられたい!

って思ったのは私だけ?

そして、後半また響き渡る鐘の音。

ピアノの倍音をうまく利用してほんと、ある時間になると

そこらじゅうの教会で一斉に鐘の音が鳴り出す。

音の混じり具合、濁り具合も、まんま!

あの時と場所にワープしたみたいでした。

というわけで、冒頭からえらいことになったコンサートが始まりました。

エレジーも道化師も、素敵でした。

ラフマニノフ 前奏曲 ト短調 OP23-5

で、プレリュード23−5

有名な行進曲風のテーマに中間部のメロディーが甘くて素敵なのですが、

ここれがまたやばい。。。

キレッキレの行進曲部分。

そして、甘々の中間部。

ここにきて、陽子鳥肌たちました。

愛撫!

やめて〜〜爆

一人で、

ゾクゾクしちゃってました。

ラフマニノフの曲が色っぽすぎるのよね。

まさに裁許コンビだわ!

前半終了。

ラフマニノフ ピアノソナタ第1番 ニ短調

後半のソナタは、

なんかコンチェルトのようでした。

特に3楽章

3楽章で出ましたよ!

あの、”シーン”

が。

そう、

プレ様は会場を”シーン”と集中させるのがお上手。

場の空気を持って行っちゃうんですよね。

これから、pで弾くからね。

シーンとした

聴衆が集中している

そんな会場の空気を作っちゃうんです。

コンチェルトでソリストがソロで弾くあれです、あれ。

オケとの協奏があって、ところどころにソリストのソロが入る。

その時は、聴衆はソリストに全意識を集中します。

あれです。あれ。

うーん。

このソナタ

一人コンチェルトの用。

さすがや!

この時のpもめちゃやばかったです。

今度は甘々でなく

どんだけp小さく弾けるんや?

っていつもの超絶コントロール

でも、明快さがある。

プレ様、グッジョブ

SHIGERU KAWAI グッジョブでした!

終わってからは、大歓声!

そしてスタンディングオベーション!

いやぁぁ。

まじ次の公演の名古屋まで追っかけたいと思いました。

今度はいつ来日なさるんだろう。

やっぱオケじゃなくてピアノが聴きたいなぁ。。。。

 

コンサートは堂々の完売!

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